会長挨拶

この度、第32回日本レーザー治療学会および第20回日本レーザー・スポーツ医科学会学術集会を同時開催させていただきます。伝統ある本会の会長を務めさせていただくことは大変光栄なことであるとともに、ひとえに皆様方のお力添えの賜と心より厚く御礼申し上げます。

本学術集会は、2020東京オリンピック・パラリンピック開催を目前に控えた2020年6月に了德寺大学キャンパスを会場として開催させていただく予定でございましたが、COVID-19の世界的な感染拡大と終息が見込めない状況を鑑みて6月25日から7月9日までWEBオンデマンド開催に変更させていただきました。また、会場となる予定であった本学キャンパスは東京ディズニーランドに程近い千葉県浦安市にあり、千葉県内において東京オリンピックが開催される競技種目にフェンシング、レスリング、テコンドーやサーフィン。パラリンピック競技ではゴールボール、シッティングバレーボール、車椅子フェンシング、テコンドーの開催会場となることから、競技に関連する演題など企画して会場開催にこだわり延期をさせていただきましたが、縮小開催となり、関係の皆様に大変ご迷惑をおかけいたしましたことに深くお詫び申し上げます。

学会開催テーマは「レーザー治療のエビデンスとナラティブ」といたしました。本学会は低反応レベルレーザー療法（low-reactive level laser therapy：LLLT）による疼痛管理などの臨床では至適照射条件や心理面など個々に対応が求められます。これらを客観的に実証された根拠に基づいた医療（evidence based medicine：EBM）の側面だけでなく、症例の個別性に対応して信頼関係の構築に繋がる物語に基づく医療（narrative based medicine：NBM）の両概念を再考し、レーザー治療のエビデンスとナラティブについて議論できれば幸甚でございます。

また、プログラムは、特別講演、教育講演、シンポジウム、各セミナーを企画しております。Web参加になりますが多くの先生方のご参加を心よりお待ちいたしております。